インドで泣いて笑って怒って

インド就職したアラサーの大冒険

インドの警察の実態

 

インドの警察について。

 

最近 INTERROGATIONというインド映画をみました。

日本語で”尋問"という意味のタイトルです。

 

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ざっくりなあらすじ・・・

タミル人が別の州に出稼ぎに行って、

過酷な生活環境の中、突然警察に捕まり、

やってもいない罪に問われて尋問を受けます。

当然身に覚えのないことを問われているタミル人達はやっていないと主張しますが、

警察はやったと言うまでそれはもう酷い拷問を繰り返します。

警察は自身の出世のため、難事件の犯人を捕まえたという実績がほしいがため、

立場の弱い出稼ぎのタミル人を利用して非人道的な行為を繰り返し、

タミル人達は名誉のために戦うというストーリーです。

 

 

それはもうとても直視できないような、ショッキングな映画でしたが、

これは実話を基にした映画のようです。

 

今日その話を同僚にしたところ、それは当たり前の様にあることのようです。

 

万が一ある日突然自分の身に起こったら、、と思うと恐ろしいですね。

 

警察や政府が腐っているのはインドではもはや当たり前の話ですが、

 

同僚は三ヶ月前にバイクを盗まれ、警察に盗難届を発行してくれるよう毎日依頼しているようですが、

『また明日来て』の繰り返しで、

一向に発行してもらえないとのこと。

意図がわかりません。

 

インド人にとって大切な足であるバイク。一つのバイクが家族四人の移動手段であるインド人家庭にとって、

バイクがないと生活が出来ません。

盗難届をもらえないと保険もおりないので非常に困っていました。。

 

何と既に、警察に毎日通い続けて三ヶ月も経ってるとのこと。

 

普通だったら三日目位でブチギレるところですが、

警察を敵に回したらあいつら何やるかわかりかねない

ということで、丁重にお願いし続けているそうです。

 

 

また別の話ですが、警察はよく影に隠れて交通違反のチェックをしています。

それはいいのですが、罰金を要求してポケットマネーにしてるみたいです。

私が見ている限り、特に弱そうな立場の人に対してです。

棒で殴ってるのも見たことがあります。

 

インドの警察官は、政府の意向なのか、農民からの票を獲得するための思惑なのか詳しいことを知りませんが、

警察を採用する際、一定数は村やローカーストから採用しているそう。

 

英語が一切通じない警察が多く、

その割合が大半を占めているような印象です。

 

そういった人は学がない人が多く、

賄賂なんてゆうのは当たり前、真面目に働く気もないです。

(村やローカーストの人への差別ではありません。多くの警察を見て思うことです)

 

 

 

警察を変えるにはまず政府が考えを変えないといけない。

では政府が村やローカーストから人を採用するのをやめたら?

きっとそれに反発した人達が暴動を起こすでしょう。

インドでは8割が農民と言われていて、大変大きな暴動に発展してしまうでしょう。

そんなことになったら政府は選挙で農民からの票を獲得できませんから

まず変えようとしないでしょう。

 

という悪の連鎖で、一体どうやったらこの国から賄賂だの不正だのがなくなるのか、

 

インドの問題は山積みで、闇が深く私にはまだまだわかり得ませんが、

その根底には根深いカースト制度があるんだと思います。

 

カースト制度は既に廃止されたということになっていますが、

実際根深く残っていますし、この先もなくなることはないのではないでしょうか。