インドで泣いて笑って怒って

インド就職したアラサーの大冒険

インドで働かせてもらっていると言うこと。

インドにいると自分がどんどん性格悪くなる気がする。

 

インドで働いていると、

お茶を組む人がいて、

ドライバーがついて、

セキュリティには頭を下げられ、

マダムと呼ばれ、

 

すごく格差がある社会なので、

たまに自分が偉くなったかのように

人に接してしまうことがある。

 

初めはお茶を出してくれる人がいること、

ドライバーが私の都合で動いてくれて

ドアを開けてくれること、

マンションのセキュリティに敬礼されること、

やられるとぎこちなくて

嫌だなぁと思っていたのに、

段々とそれが当たり前になってしまい、

尊敬を忘れてしまうことがある。

 

今日は、普段のドライバーと違う、

テンプのドライバーが来た。

そのドライバーは英語はあまりできないし、

私は現地語が話せない。

 

仕事帰りに買い物するためにモールに寄ってもらった。

 

ドライバーは私に、I park road. Please come next entrance.と拙い英語で言った。

 

私は適当にオーケーと言った。

 

買い物が終わって、私が考えるnext entrance と言われる場所にドライバーがいない。

(私はまだ土地勘がないし、このモールに来たのも2回目でよくわかっていない)

 

電話を掛けても繋がらないし、

携帯の充電も切れそう。やばい。

 

やっと電話が繋がったと思ったら、

パーキングにいるとのこと。

 

オーケーとりあえず行ってみようと、地上にあったパーキングに行くもいない。

 

また電話掛けるけど、繋がらない。

 

やっと繋がったと思ったら、

どこにいるの?と。

いや、こっちが聞きたいよ!

降ろしてもらったところと同じ場所にいるから来てよ!

と感じで、ちょっとイラっとする。

 

暫く待ってたけど、来なくて、

電話も掛からんし、イライラが募る。

 

電話が掛かってきて、Gate3に来て、と。

私いるのGate7だし、

お前がこっちに来いやー!

Gate3ってどこかもしらんがなー!

っ的なことを強めに言う。

 

とりあえず行くっきゃないと

人に聞いて歩き出して、

そしたら遠くからドライバーが手を振りながら笑顔で走ってやってきた。

 

イライラマックスの私は、

どこに行けばいいかわからんがな!

とドライバーに言う。

 

ドライバーは地下のパーキングの出口がここだから、

ドロップした場所には戻れなかったこと、

Next entrance とはここだよと私に言った。

 

そんなの知らんがな!

と私が言うと、

 

40歳位のドライバーは20代の私にSorry madam と言って謝った。

 

 

でも冷静に考えると、

確かにnext entrance と言われる場所は、

ドライバーが待っていたところだったし、

 

ドライバーに電話が繋がらなかった時も、

他の電話番号を使って掛けて来てくれてた。

 

知らない番号だったから私は出なくて、

後から気づいたけど、パーキングに来てねと

メッセージも送ってくれてた。

 

多分、モールから地下のパーキングに降りるエレベーター前で

ずっと待っててくれていただろうし、

それでも来ない私を走って探してくれて、

 

それで見つけた時は、あー良かったって感じで

ドライバーは笑顔なのに、

私はもうイライラマックス。

 

ドライバーは色々言いたい気持ちを抑えて

謝ってくれた。

 

 

帰りの車で、年上のドライバーに謝らせてしまったこと、

ドライバーは悪くなかったことが

冷静になってからわかって

私は泣きたい気持ちでいっぱいだった。

 

そんで降りるときにもう一度謝ってくれたドライバー

 

私はあなたのせいじゃなかった。ごめんなさい。

と言った。

 

家に帰ってから何故か涙がとまらなかった。

 

 

インドに来てから、偉そうにしている人を何人もみてきて、

自分はそうならないようにしようと意識して生活してはいるけど、

たまに自分の思い通りにいかない時

偉そうな態度を取ってしまう。

 

 

ドライバーは朝から晩まで働いて、

私は仕事で頻繁に車を使うので、

一日100キロとかいつものように運転してもらい、

暑い中、外で待ってもらって、

文句ひとつ言わない。

 

それでいて低賃金。

 

セキュリティの人もそう。

いつも長袖長ズボンで、日陰もないような場所で

働いている。

 

今日はドライバーさんには怒ってしまい本当にごめんなさいだったけど、

改めて、感謝と尊敬を持って接しようと考えさせられた夜でした。